河 豚

「あのりふぐ」とは
伊勢湾を含む遠州灘から
熊野灘にかけての
海域で漁獲される
天然トラフグのことで、
志摩の国漁業組合の
安乗漁港を中心に
水揚げされることから
「あのりふぐ」と
呼ばれています。

あのりふぐ漁

釣り上げられたあのりふぐは、イケスの中で噛み合って魚体に傷がつかないように、するどい歯を切り取ってからイケスに入れられます。

冬の味覚

深夜、漁港を出た漁船がそれぞれの漁場に着くと、日の出を待って一斉に漁が始まります。寒風が吹きつける冬の海で、釣針ひとつひとつに餌を付けながら延縄を海に仕掛ける作業は大変厳しいものです。延縄を仕掛け終わり、しばらくすると引き上げ作業にかかります。
ゆっくりと延縄を引き上げると、一匹、また一匹と海中から白い腹を一杯に膨らませた「あのりふぐ」が海面に現れます。潮焼けした漁師たちの顔に嬉しそうな表情が浮かぶ一瞬です。

船上での入札

船上での入札

ピーク時には何十隻もの漁船が集まるため、入札は次から次へと漁船の上を移動しながら行われることになります。
一見、面倒そうに見えるこの入札方法は、魚に触れる機会を最小限にして、魚体に傷をつけないようにするためで、より良い品質のトラフグを消費者の皆様にお届けするための知恵なのです。

三重ブランド

「あのりふぐ」の水揚げが最も多い安乗漁港では、仲買人以外にも入札の権利を持つ旅館や料理店の店主が集まります。
そして漁船が帰港すると、仲買人たちはイケスで泳ぐ「あのりふぐ」の品質を素早く見定めて、船上で一隻ずつ入札が行なわれます。